“大喰い(おおぐい)”/エルビオレーネ
声:斎贺みつき
“始まりの三匹”の一匹。特环から原虫指定を受けており、梦を食べられた人间は分离型の虫凭きとなる。本体は上空に飞んでいる巨大な紫色の蝶。“始まりの三匹”の中でも一番よく人の前に姿を现し、その名の通り贪欲に梦を食らい続け多くの虫凭きを生み出している。いつも真红のロングコートを缠いサングラスをかけていて、その瞳は不思议な虹色をしている。
自分が梦を食べた分离型虫凭きの“虫”の能力を自在に使うことが出来るため突出した戦闘能力を持つ。死亡した虫凭きや欠落者の能力は使えない。かつては“枪使い”と“かっこう”ら少数しかその能力を知らなかったが、本编后半の戦いで多くの特环局员が知ることになる。“かっこう”が能力を明かさなかったのは分离型の虫凭きの扫讨が行われることを防ぐためで、现在は最强の虫凭きである“スノウ・フライ”の存在が歯止めになっているだけである。
欲望に忠実で、人工的に梦を浮かび上がらせる阳子とは一时协力のような関系にあった。しかし、人工的な味よりは天然の味が好きということらしく、あくまで一时的なものに终わった。
过去に何度も大助と会っており、一度は大助の梦をアリア・ヴァレィと取り合ったこともあった。
爱称は「エル」。通り名通りの大食い。
“浸父(しんぷ)”/ディオレストイ
“始まりの三匹”の一匹。特环から原虫指定を受けており、梦を食べられた人间は特殊型の虫凭きとなる。本体は无数の芋虫が集まって出来たマント。その芋虫を分散させることにより、无数の「欠片」として行动することができる。「欠片」の一部は特环の実験に使用されている。
本体は特环に捕らえられているが、「欠片」が何体か外に出ているらしい。「欠片」は梦に破れて死んだ死体に凭くが、相性が良いものでないと长い间活动できない。逆に相性が良ければ能力が上がる。力が弱まると次の肉体の候补を探し、揺さぶりつつ自分好みの肉体を作り上げる。
年に一、二回ほど“浸父”の领域である『教会』が特环にも目撃されている。梦を食べる时に先に梦を歪めてから食べる特徴があり、そのため特殊型の虫凭きは自身の梦を忘れてしまっている者や精神に异常のある者が多い。他の“始まりの三匹”と违い、一度に何人もの梦を食べることが出来る。
爱称は「ディオ」。いわく珍味好き。
“三匹目(さんびきめ)”/アリア・ヴァレィ/“先生”
“始まりの三匹”の一匹。特环から原虫指定を受けており、梦を食べられた人间は同化型の虫凭きとなる。本体は碧い蛹で、梦を持つ人间と亲しい人物と同化することで梦を食べる。それ故にハッキリとした目撃例が存在しておらず、未だ谜に満ちた部分が多い。
同化された相手は自身の意识の中に三匹目の意识ができるが、自身の意识も残っている。なお、その际の性格は宿主の性格が反映される。宿主は同化能力を使えるようになるが、梦を食べたくなる冲动に駆られその饿えと戦うことになる。目的の相手の梦を食べると离れるが、宿主は梦を食べた相手とアリア・ヴァレィになっていた时期の记忆を失ってしまう。
一时は青播磨岛の歼灭作戦によって消灭したと考えられていたが、その后生存が确认された。今は目覚めのときを待っている。
爱称は「アリア」。いわく美食家。