
下面我将提供原文和翻译:
こんにちは。海外(中国?)の方のようですが、正確な気持ちを伝えるために日本語で書きます。もし意味がわからないところがあったら、教えてください。
メモリーズオフ2ndの南つばめを今も好きでいてくれて、ありがとうございます。南つばめの感性や思想は独特ですので、僕の中でも忘れられないキャラクターです。シナリオ執筆当時の僕は、今よりも経験不足で技術も未熟でしたが、必死で書いたことをよく憶えています。
一緒に頑張った打越さんや笹成さん達、色んな人と力を合わせて全力で取り組んだおかげで、とても良い出来になりました。特に、南つばめルートの「線香花火のシーン」と「グッドエンドの結末」は、今でもお気に入りです。僕の中では「よくあれが書けたなあ…」と唸る、奇跡とも言えるシーンです。
昔から、僕には夢がありました。僕の作ったゲームを遊んでくれたプレイヤーの「人生の一助」になること。遊んで楽しんでもらうのはもちろんですが、人生の中で何か迷った時にそっと寄り添えるような「新しい価値観」を残してあげること。
僕の中にある価値観なんてまだまだ狭い了見に過ぎませんが、それでも他の誰かにとっては別の視点を与えられるかも知れない。そういう信念をもって、今も昔も制作しています。
今回お手紙をもらって、もしかしたら少しはお役に立てたのかな、と嬉しい気持ちになりました。この先も、勇気と自信をもってシナリオを書いたり、ディレクションできそうです。
繰り返しとなりますが、南つばめを愛してくれて感謝いたします。僕にとって、フィクションのキャラクターの生命は、誰かが覚えてくれる限り永遠に続くと信じています。
そのキャラクターの顔、行動、セリフを思い浮かべ、誰かと語り合ったりすることで、キャラクターは「あの世界」でいつまでも生き続ける。作品が発売されて早20年以上経っていますが、皆さんが大切に想い続けてくれているおかげで、今も生き生きとした躍動を感じます。
この世界には変わっていくもの、変わらないもの、変わらなければいけないもの…色んな「あるべき形」があります。ですが、自分の中で最も大切にするもの、自分を自分たらしめるものだけは、ずっと変えずにいられたら願っています。
人ひとりの力はとても小さく、出来ることは限られていますが、せめて自分の心の中だけでも大切に守り続けたいものですね。この度は、ご連絡ありがとうございました。以上で終わります。長々とお目汚し失礼しました。115