自分の身胜手さに苦笑しながらも、悪い気分ではなかった。
何か问题が起こっているのだとしても。
これからどんな高い壁が立ちはだかろうとも。
ローゼマリー様がオレを爱してくれているのなら、それでいい。
どんな困难な道でも切り开いて、この方の元まで辿り着いてみせよう。
ただ、とりあえず。
言质を取る事くらいは、许されるだろうか。
「ローゼマリー様?」
赤く染まっている耳に、直接声を注ぎ込む。
小さく震えてから颜を上げた。泣いて充血した目のせいもあって、ウサギみたいで爱らしい。
今度はコメカミに唇を押し当てる。ひょ、と小さな声で鸣くのが更に小动物めいていて、つい笑み崩れてしまった。
反応が可爱らしいという理由で、唇をくっつけたまま喋るオレは、どうしようもない男だと思う。
「贵方がまだ早いと感じているのなら、正直に言って。いつまでだって待ちますから」
表面上だけ、物わかりの良い男のフリをしてみる。
惊きに瞠られた瞳に、不気味なほどに柔らかい笑みを浮かべるオレが映った。
いくら见舞いという名目があっても、男と二人きりになった时点で、既にローゼマリー様の退路は闭ざされている。
その上密着して、何度も口付けているのだから、诚実な彼女はもう、他の男の手は取れないだろう。
逃げないのなら、追い诘めたりしない。
待てというのなら、いつまででも待とう。
い・つ・か・が约束されているのなら。
オレの病んだ思考など欠片も気付いた様子もなく、ローゼマリー様は何か言いたげな目でオレを见る。
おや、とオレは首を倾げた。
オレが用意した见せかけの逃げ道を选んでくれると思ったのに。
今は颔いてくれるだけで、オレは引ける。あくまで期间限定的なものだが。
「姫君?」
「……」
返事はない。ただ小さな手が缒るように、オレの胸元をぎゅっと握る。
上から包み込むように手を重ねると、震えている事に気付いた。
「ひめ、」
「……です」
消え入りそうな声で何事かを呟いた后、覚悟を决めたかのように颜を上げる。
真っ直ぐな视线に射抜かれて、无様にたじろいだ。
「いやです。もう待ちたくありません」
「……え?」
「私が*込みしていたのに、我尽言ってごめんなさい。もう、颜が肿れていて耻ずかしいとか言いませんから、先延ばしにしないでください」
「……颜?」
全く话についていけないオレは、たまたま头が拾った単语を缲り返す。
颜が耻ずかしい?
确かに目元が肿れて、小さな鼻の头と耳は赤くなっているが、それの何が问题なんだろう。可爱い部分と美しい部分しか见つけられないのに。
「くだらない理由で、伤付けてごめんなさい」
「姫君」
「贵方が好きです」
「……っ」
息が止まるかと思った。
小贤しい罠をしかけるオレの丑さをものともせずに、ただ真っ直ぐに感情を向けてくれる浊りない瞳に、致命伤を负わされた。
「ずっと、ずっと、贵方に恋しています」
なんて、绮丽な人なんだろうと、马鹿みたいに见惚れる。
煌めく髪、宝石のような瞳、整った颜かたちよりも、魂の在り方が一番美しい。この方がどんな姿になっても、见つけ出せると、根拠のない自信すらある。
こんなひと、世に二人といるはずがないから。
「どうか私を、贵方のお嫁さんに……」
勇気を振り绞って告白をしてくれている唇に、己の唇を重ねて言叶を封じる。
虚を冲かれたように瞬く瞳をゼロ距离で堪能したいのに、近过ぎて焦点が合わないのが残念だ。
しっとりと合わせた唇を、何度か啄んだ。
呆気に取られて薄く开いたままのソレに名残惜しさを感じながら、ゆっくり离れる。
「すみません。でも、それだけはオレに言わせてください」
ローゼマリー様の両手を掬いあげて、指先に口付ける。
さっきまでの雄姿から一転、迷子のように頼りない表情で戸惑う彼女と视线を合わせた。
「ローゼマリー・フォン・ヴェルファルト殿下」
呼びかけると、紧张した面持ちで背筋を正す。
花开くように美しい乙女に成长したのに、その眼差しだけは変わりない。
真っ直ぐに、ひたむきに、爱情を向けてくれるその目に、オレがどれほど救われてきたか。
成长しても追いかけてくれるその眼差しに、どれほどオレが安堵したか。
一生かけてもきっと、伝えきれない。
オレが贵方を、どれだけ爱しているかも。
「どうかオレと、结婚していただけませんか」
「……っ」
何か问题が起こっているのだとしても。
これからどんな高い壁が立ちはだかろうとも。
ローゼマリー様がオレを爱してくれているのなら、それでいい。
どんな困难な道でも切り开いて、この方の元まで辿り着いてみせよう。
ただ、とりあえず。
言质を取る事くらいは、许されるだろうか。
「ローゼマリー様?」
赤く染まっている耳に、直接声を注ぎ込む。
小さく震えてから颜を上げた。泣いて充血した目のせいもあって、ウサギみたいで爱らしい。
今度はコメカミに唇を押し当てる。ひょ、と小さな声で鸣くのが更に小动物めいていて、つい笑み崩れてしまった。
反応が可爱らしいという理由で、唇をくっつけたまま喋るオレは、どうしようもない男だと思う。
「贵方がまだ早いと感じているのなら、正直に言って。いつまでだって待ちますから」
表面上だけ、物わかりの良い男のフリをしてみる。
惊きに瞠られた瞳に、不気味なほどに柔らかい笑みを浮かべるオレが映った。
いくら见舞いという名目があっても、男と二人きりになった时点で、既にローゼマリー様の退路は闭ざされている。
その上密着して、何度も口付けているのだから、诚実な彼女はもう、他の男の手は取れないだろう。
逃げないのなら、追い诘めたりしない。
待てというのなら、いつまででも待とう。
い・つ・か・が约束されているのなら。
オレの病んだ思考など欠片も気付いた様子もなく、ローゼマリー様は何か言いたげな目でオレを见る。
おや、とオレは首を倾げた。
オレが用意した见せかけの逃げ道を选んでくれると思ったのに。
今は颔いてくれるだけで、オレは引ける。あくまで期间限定的なものだが。
「姫君?」
「……」
返事はない。ただ小さな手が缒るように、オレの胸元をぎゅっと握る。
上から包み込むように手を重ねると、震えている事に気付いた。
「ひめ、」
「……です」
消え入りそうな声で何事かを呟いた后、覚悟を决めたかのように颜を上げる。
真っ直ぐな视线に射抜かれて、无様にたじろいだ。
「いやです。もう待ちたくありません」
「……え?」
「私が*込みしていたのに、我尽言ってごめんなさい。もう、颜が肿れていて耻ずかしいとか言いませんから、先延ばしにしないでください」
「……颜?」
全く话についていけないオレは、たまたま头が拾った単语を缲り返す。
颜が耻ずかしい?
确かに目元が肿れて、小さな鼻の头と耳は赤くなっているが、それの何が问题なんだろう。可爱い部分と美しい部分しか见つけられないのに。
「くだらない理由で、伤付けてごめんなさい」
「姫君」
「贵方が好きです」
「……っ」
息が止まるかと思った。
小贤しい罠をしかけるオレの丑さをものともせずに、ただ真っ直ぐに感情を向けてくれる浊りない瞳に、致命伤を负わされた。
「ずっと、ずっと、贵方に恋しています」
なんて、绮丽な人なんだろうと、马鹿みたいに见惚れる。
煌めく髪、宝石のような瞳、整った颜かたちよりも、魂の在り方が一番美しい。この方がどんな姿になっても、见つけ出せると、根拠のない自信すらある。
こんなひと、世に二人といるはずがないから。
「どうか私を、贵方のお嫁さんに……」
勇気を振り绞って告白をしてくれている唇に、己の唇を重ねて言叶を封じる。
虚を冲かれたように瞬く瞳をゼロ距离で堪能したいのに、近过ぎて焦点が合わないのが残念だ。
しっとりと合わせた唇を、何度か啄んだ。
呆気に取られて薄く开いたままのソレに名残惜しさを感じながら、ゆっくり离れる。
「すみません。でも、それだけはオレに言わせてください」
ローゼマリー様の両手を掬いあげて、指先に口付ける。
さっきまでの雄姿から一転、迷子のように頼りない表情で戸惑う彼女と视线を合わせた。
「ローゼマリー・フォン・ヴェルファルト殿下」
呼びかけると、紧张した面持ちで背筋を正す。
花开くように美しい乙女に成长したのに、その眼差しだけは変わりない。
真っ直ぐに、ひたむきに、爱情を向けてくれるその目に、オレがどれほど救われてきたか。
成长しても追いかけてくれるその眼差しに、どれほどオレが安堵したか。
一生かけてもきっと、伝えきれない。
オレが贵方を、どれだけ爱しているかも。
「どうかオレと、结婚していただけませんか」
「……っ」










