開始了
標題「結界」
「術式を… 消滅させる?」
天元(てんげん)の言葉に、戸惑いながら伏黒恵(ふしぐろめぐみ)が尋ねた。
「あぁ 天使の術式なら
獄門疆(ごくもんきょう)「裏」を開けることができる」
「そいつは今 どこにいるか分かりますか?」
「東京の東側の結界(コロニー)だ
回遊の結界は私を拒絶しているから それ以上の情報はない」
そういって天元が、再び獄門疆「裏」を時空の歪みの中に隠した。
「まずはそこから整理しようか」
「全国10(とお)の結界(コロニー)
それが日本の人間を彼岸へと渡す境界を結ぶ結界と繋がっている」
「北海道が入ってないのは 呪術連の結界?」
天元の説明を聞いていた九十九由基(つくもゆき)がいった。
「そうだ
あの地は既に巨大な霊場として慣らしが済んでいる」
「流石は 試される大地」
「”彼岸へ渡す”と聞くと仰々しいが
日本にいる人間 全員に呪いをかけて 同化の前準備をしているのさ」
「儀式が終わるまで どのくらいかかりますか?」
「回遊次第だが 2月(ふたつき)もあれば済むだろう」