『映画 みんな!エスパーだよ!』で初ヒロインを演じ、女優としてもぐんぐん活躍の幅を広げている、『CanCam』専属モデルの池田エライザさんが20歳の誕生日を迎えられました。
独自の感性が人気を呼び、Twitterのフォロワーはなんと約30万人! 19歳記念インタビューの際には「15万人」だったということからも、1年でググッと人気を伸ばしたことがうかがえます。
濃密な10代や、「今のエライザさんの思考回路」にせまるバースデー記念インタビューを、これから2回に分けてお届けします。
WI それはまた素敵な出会いがたくさんあって、エライザさんの中にもたくさんの引き出しが増えそうですね。
エライザ 本当に……「芝居ができる人」って、自分が演じる役だったり、その中で接する人だったり、誰かの人生に寄り添える人だな、と感じています。役に憑依する……と言いますけど、憑依するためには、普段からさまざまなことに接して、引き出しをどんどん増やしていかないといけない。普段から料理をしていないと、台詞を話しながら料理をする必要がある料理人の役はできないし、お嬢様をするなら普段から気高い人をちゃんと見てないといけない。そういう意味で、自分と向き合わなきゃいけない仕事です。そうやって自分の引き出しが増えるような人にたくさん出会えたこともうれしかったですね。
WI 演じる上で、意識してやっていることはありますか?
エライザ 自分に嘘をつかないこと。発信する仕事をする上で、いちばん大事なのは、自分に嘘をつかないことだと思っています。
WI たとえば、どのように?
エライザ 役の気持ちになって台詞を言っているときに、「もしかしたらこの子だったら、こういうときはこう言いたくなるんじゃないかな」と思ったら、そのままにしておくんじゃなくて、どうしてこれはこうなるんだろう、って、脚本家の意図をきちんと考えます。それでも違うんじゃないか、と思ったら、こんなこと言ったら監督が怖そうだから言わない、じゃなくて、きちんと言います。……私、ロボットになれないんですよね。
WI ロボット! とはどういうことでしょうか。
エライザ 忙しくなってくると、ある程度妥協するとか、疲れないようにするとか、こんな感じかって淡々とやるとか……そうしないとうまく回らないこともあると思います。でも私は、自分の気持ちにどうしても嘘がつけなくって、いちいちちゃんと考えるし、傷つくし、怒ります。もちろんそれ以上に喜ぶことも多いですけどね。相変わらず子どもみたいに感受性が素直なまま生きていますけど、そのおかげで得ることも多いし、それは芝居の中でもうまく活用できているんじゃないかな、と思います。
WI それは素敵です。それって、最初の「ひとつひとつ丁寧に向き合う」にも通じると思うんですけど、きちんと人と向き合っているからこそできることですからね。
エライザ どんなことにも、あぁ素敵だな、とリスペクトの心を持って話すことを大前提にしています。そして時間がないからこそ、「自分の意見を頑固に通す」にも「他人の意見にただ従う」にもならないように、質のいいコミュニケーションを大事にしていきたいな、と。
WI ……エライザさん、大人になりましたね……!
エライザ いや、なんも変わんないですよ。まだまだペーペーですし! ゆとりも余裕もないけど、「ゆとりを持とうとする余裕」くらいは持っていたいと思うようになりました。余裕がある人って、男女問わず美しいと思うんです。忙しくてもカリカリするんじゃなくって、ゆっくり呼吸をして。朝日をちゃんと浴びていたり、自分のペースでしなやかに動く人は美しいし、気持ちがいい。「美しい」って、化粧が上手、とかじゃないと思うんですよ。たとえば体が凝ったら「凝った凝った」って言うんじゃなくて、すっとストレッチを始めてほぐしてあげられるような……そうやって、自分を大切にする余裕を持っている人だと思うんですよね。
WI そういう考えを持てている時点で、結構「余裕」についてもいい線いってるんじゃないかな、と思いますが、どうでしょう。
エライザ いやいや、今はまだ自分ではできないです、周りの方に頼っています。友達やマネージャーさんが、「今切羽詰まってるんじゃない、ちょっとリラックスして深呼吸したほうがいいよ」とか「ちょっと外見てみ、桜キレイだよ」とか、そういうことを言って、余裕を持たせようとしてくれるから、今は、そういう人たちに甘える勇気を持ちたいなと思っています。
WI 「甘える勇気」っていい言葉ですね。
エライザ なんでもひとりで頑張っちゃうタイプなんですけど、今甘えなくていつ甘えるんだって思うし、人とやったほうが質がいいものができる。特に今の10代の子にそれを言いたいな……。さとり世代というか、SNSでいろいろな心のつぶやきを見て、「さとっちゃってる」から「こんな風に思われちゃうんじゃないか」って、すごく気ぃ遣いで、なかなか甘えられない子が多い。でも、甘えるってことは、やらなきゃいけないこと。だって、「甘える」ことって、「その人を信頼する」ことだと思っています。エライザはマネージャーさんに対してそう思ってるし、人を信頼するっていうのは、悪いことじゃないから。
今回は10代のことを振り返っていただきましたが、次回は、4月15日に発売されたばかりの本『
@elaiza_ikd LEVEL19→20』の話、そしてエライザさんの最近のプライベート事情についてもうかがいます。(後藤香織)
太长,有空再看一下