オルゴールのことを思い出し、足を引き挛って部屋中を捜し回った。
それは、つくえの引き出しの奥にひっそりと、大事そうに布に包まれて眠っていた。
盖を开けると、当时は美しく甘く感じられた音色が、もの悲しげに流れた。
わたしを忘れていたでしょう。だめよ、しっかりと覚えててくれなくちゃ。
オルゴールの音色は、そう言っているように闻こえた。
いっきに夏の日の想い出が苏る。
山の木々、さざめく湖水、眩しい日射し、肌を抚でる微风。
そして、少女の笑颜。
あの少女ももう大人になっただろう。
さずかし美しい女性になったに违いない。
あの时、仆はオルゴールをもらった后、ただ呆然と彼女を见送った。
なぜ后を追わなかったのだろう、なぜ行く先を闻かなかったのだろう。
后悔の念だけが浮かんでくる。
后悔すればするほど少女の姿が辉いてくる。
思いをめぐらせばめぐらすほど、彼女の存在が仆の心を占めていく。
ついいたたまれなくなって、オルゴールを引き出しに戻すが。
翌日には、また取り出して札を开けている自分がいる。
梦の中にも、音色とともに少女が现れるようになった。
梦の中の少女は、あの时の姿のままだった。
风のように现れて、仆に微笑みかけてから、风のように去っていく。
あの时と同じだ。
「待って!」呼び挂ける声は、彼女の背に届かない。
あの时と同じように、仆は呆然と见送っているだけだ。
少女の姿が小さくなっていく。必死になって叫ぶ。
「待ってよ!仆をおいていかないで。」
决ってそこで目覚める。
自分はなぜここにこうしているのだろう。
そう思うと、涙が頬を伝う。
それが日课となった。
第四节 懊悔
我想起那个八音盒,於是拖著不听使唤的双脚,在家裏到处寻找。
它静静地躺在桌子的抽屉裏,盒子表面还精心地裹著一层布。
打开盒盖,音乐如水般流淌出来。
曾觉得优美而清澈的曲子,如今却感觉隐隐中透著点伤感。
“你已经忘了我吧?这可不行哦,要好好记得我哟。”
八音盒的音乐仿佛这般嗔怨著我。
顿时回想起那个夏天。
山林。闪闪发光的湖水。耀眼的阳光。微风轻拂著肌肤。
还有,少女的笑脸。
那个少女现在也长大了吧。
想必已经出落成美丽的女子了。
那时,我接过她送我的八音盒,然后只是茫然地看著她离开。
为什麽没有追上去……
为什麽没有询问她去往何方……
心中懊悔万分。
可越是去懊悔,少女的身姿就越在眼前挥之不去。
越是去回忆,我的心就越被她所占据。
终於感觉承受不了了,便将八音盒再次收进抽屉。
第二天,自己又神差鬼使般将它取出,打开盒盖。
之后,少女伴著八音盒的音乐,一同出现在我梦中。
梦中的少女,仍是当时的样子。
像风一般出现在我眼前,对著我微笑。
又像风一般离开。
和那时候一样……
“等等……”
她听不到我的呼唤。
和那时候一样,我只是茫然看著她离开。
少女的背影越来越远。
我用尽全力大叫。
“等等,别留下我一人。”
每次都在这时,突然苏醒了。
我为什麽会这样……
想到这,眼泪便禁不住地往下流。
——这已成家常便饭了。