「 あの日をもう一度!!special 」後编~『世界中のどこよりも』1
「世界中のどこよりも」
マドカ嬢ちゃん夺还の仕事が终わった後から、なんだかやけに、このバカは、 前より一层甘えったれになりやがった気がする。
どこに行くにもくっついてきて、とにかく本当にべったりだ。
片时も、オレのそばを离れようとしやがらねえ。
おかげでコッチは、最近じゃ、パチンコまでガキ同伴だ。
(言っても、头の中身がガキなだけで、図体はどう见てもガキじゃねえが)
ったく。
なんとか、ヤローの诞生日までに部屋を借りるのも间に合わせてやれ、 内心ほっとしているオレの気なんざ知りもしねぇでよ。
「ねえ、パジャマはコレにしていい?! かわいいよ、铃までついてるし! ねえ、この牛さんのパジャマお诞生日に买ってよ、蛮ちゃあん!」
などと脳天気にほざきやがって。
アレをレジに持ってくのは、鬼里人の総本山に乗り込むよりずっと度胸がいったんだぞ、アホが。
まー・・。
んなことをテメエのためにしてやろうかと思うぐれぇだから、谷から帰ったオレも、 相当テメェにゃ甘くなってんだろうけどよ。
>「そうですかぁ? 蛮さんは前からそんなだったと思いますけどぉ?」
ウルセェ、夏実。
>「ま、すっかり银次の保护者が板についてきたってトコロだな」
谁が保护者だ、谁が谁の! えぇ!?波児!
ついでに、「诞生日はちょっとぐらい我が尽言っちゃってもゆるされちゃうんですよーv」なんて、 ウソこきやがるから、アホが本気にしてやがるじゃねえか!
「ばーんちゃあん。お风吕上がったよー」
「おう」
「髪の毛、拭いてーv」
「・・・・テメェなあ・・」
「だって、オレ诞生日だもーん」
「・・・・日付変わった途端、後悔すんぜ?」
「いいもん、年に一回のことだもんねー。ちょっとくらい甘えてもいいでしょ?」
「そういうのは、普段甘えてねぇヤツの言うことだろが?」
怃然としているオレを、まだ濡れたままのぼさぼさの髪のままで、上目使いにちろっと见やがる。
「・・・・だって、オレ・・。マドカちゃんの夺还の仕事の时とかさ、蛮ちゃんと离ればなれで、 蛮ちゃん怒って、オレのコト置き去りにするし、すごいつらくて・・・ 思い出すとさ、今でも・・・」
「だ~っ!! 泣くなぁ! わーった、わーった! 甘えでも何でも好きにしろっての!」
「うん!」
「あん? なんだ、その手は?」
「抱っこして、ベッドまでつれてってーv」
「・・・・・・・・・あのな・・・・・・」
「オレ、诞生日v」
「・・・・・・チッ・・! ・・・・・・ったく。オラ、来い」
「わーいv」
しようがなしに手を出すと、正面からサルみてぇにどばっ!と飞びついてきやがる。
「うわ!」
ああ、もう。
なんで、こんなにデカイ野郎を抱いて、ベッドまで运ばねーといけねぇんだよ。
「重ぇんだよ、テメー! ケーキ食い过ぎたろ」
「へへv 美味しかったもん。イチゴ全部蛮ちゃんに取られちゃったけど!」
「1个残してやっただろうが!」
「でも、12个ものっかってたんだよ!? そのうちの一个だけだよ、ねえ!」
「ああ、るせーな。もう、いいからとっと上も着替えろ! おら、牛着ろ、牛! ・・ったく、何が嬉しくて大の男が、んな牛のパジャマ・・・」
パジャマの下だけ履いてベッドに腰挂け、オレに髪をがしがしとバスタオルで拭われながら、 银次がにっこり笑って言う。
「ばんちゃーん、着るの手伝ってv」
「あ゛~~~~~~~もう!! ・・・・・・へいへい・・ わーったよ、さしていただきます!」
「わー、なんかふわふわだよ、このパジャマ。肌ざわり気持ちイイ~v」
「いーから早く着ろって。オラ、手こっち出せ」
「んあ~! 铃に髪の毛ひっかかったよう、蛮ちゃん!」
「ああ、もう! 世话やけんなぁ、テメエは!」
