八重神子のおかげで私はとても魅力的になれました。
ある時、クラスの平均点が学年最下位になり、先生はすごく怒って、私を指さして大声で怒鳴りました。
「お前たちは今までで一番最悪の学年だ」
私は、このまま怒鳴られ続けるのも嫌だな、先生の気持ちを落ち着かせる方法はないかと考えました。
そうだ、原神で一番魅力的な八重神子を思い出しました。
そこで私は八重神子の様子を真似て教壇に上がり、先生の頭をなでながら言いました。
「どうしたの、ちびちゃん? 機嫌悪そうね」
言い終わると、私は自分の手をペロッとなめ、キツネのように「おお~ん」と鳴きました。
クラス全員が驚きました。
「まるで八重神子そのもの!」
「綺麗すぎる、妖艶だ」
先生も私に魅了され、私の真似をして「おお~ん」と鳴き、表情は穏やかで優しくなりました。
後でこの出来事がクラスメートによってネットに投稿され、大バズりしました。
たくさんの監督さんが私のところに来て、妲己の役をやらないかと誘ってきました。
キツネの妖艶さがある、と。
でも私は全部断りました。
八重神子は妲己とは違うからです。
ある日の午後、スマホを開くと、会社の社長からこんなメッセージが来ていました。
「君が妲己なら、俺は紂王になる。
君が八重なら、俺は雷電将軍になる」
私はすごく感動して、すぐに社長のところへ行きました。
「あうん」
キツネの真似をすると、社長は心がとろけたように私を抱きしめてくれました。
「君は、今まで会った中で一番美しい八重神子だ」